・LED BRILLIANT WINKER KIT For SUBARU (ROWEN)
フォレスターのサイドミラーに装備されているウィンカーは、このようにクリアパーツの一部しか光りません。
LEDは2発しか入っていないようです。
後方や側方を走行する車やバイクに対してのウィンカーの視認性に関しては、これで十分だと思います。
しかし、クリアパーツに光らない部分があると、球切れしているように見えてしまって格好良くありません。
機能的には問題ないのですが一度気になるとどうしても気になって仕方がないため、クリアパーツ全体が光るような物に交換することにしました。
サイドミラーウィンカーについて検索すると、LIBERAL、AVEST、SHINING PARTS、ROWENから発売されている商品が見付かりました。
いずれもレンズ全体を光らせるだけの商品ではなく、デイランプとウェルカムランプがセットになっている商品です。
デイランプとウェルカムランプは不要だけど、これが現在の流行なのでしょうね。
デイランプはフロントバンパーに装備されているから追加する必要はないし、ウェルカムランプも純正でルームランプが光るようになっているので追加する必要はありません。
でも、ドアを開ける前に足下を照らすと言うメリットはあるのかな。
この4社で共通していることはもう一つあり、いずれもチューブLEDを採用していると言うことです。
このチューブLEDも流行の一つですね。
チューブLEDの使い方については違いが見られます。
LIBERALのチューブLEDはデイランプとしてだけ機能しますが、AVEST、SHINING PARTS、ROWENのチューブLEDはウィンカーとしても機能します。
写真を見る限りでは、いずれのチューブLEDも内部に複数のLEDが内蔵されているタイプではなく、半透明のパーツの側面からLEDを当てて光りを拡散させるタイプのようです。
チューブLEDの使用経験がないので詳しくは分かりませんが、日中でも点灯していることを確認できるのかどうか不安が残ります。
チューブLED以外に正面に通常のLEDが装備されているのはLIBERAL、SHINING PARTS、ROWENで、AVESTはチューブLEDのみです。
正面のLEDの数はLIBERALとROWENが6発で、SHINING PARTSは不明です。写真からはハッキリしませんが3発かな?
側面のLEDは当然ながら全てのメーカーに装備されています。
側面のLEDの数は、LIBEALが4発、AVESTが3発、SHINING PARTSが3発、ROWENが4発のようです。
「クリアパーツ全体を光らせたい」という今回の目的から考えると、SHINING PARTSのデザインは微妙な感じです。
絶対条件であるウィンカーとしての視認性から考えると、正面にLEDが装備されていないAVESTは不安が残るので対象外としました。
と言うことで、選択肢はLIBEALかROWENと言うことになりました。
チューブLEDの光らせ方はROWENの方が好みだし、価格も安いのでROWENを選択しました。
製品の内容は、ウィンカー本体、接続用ハーネス、エレクトロタップ、取扱説明書からなります。
正面のLEDのホールは一つ一つがリフレクター状になっていて、視認性が向上するように配慮されているようです。
LEDの上の白い半透明の部分がチューブLEDです。素材はアクリルかな?シリコンかな?
下面にはウェルカムランプのLEDが6発装備されています。LEDが曲がっていますが、試験点灯で問題はありませんでした。
裏面には、純正ウィンカーの配線に接続するためのコネクターと、デイランプおよびウェルカムランプの配線があります。
取り付けは例によってDIYです。
デイランプやウェルカムランプが装備されているサイドミラーウィンカーの工賃は、パーツ本体よりも高いという話。
どんな困難が待ち受けているか、ワクワクしながら開始しました。
先ずは、サイドミラーにWINKER KITを組み込みます。
サイドミラーを外します(外し方はこちら)。
カバー-キャップアウターミラーを外します(外し方はこちら)。
配線の基部に巻いてある黒いビニールテープを剥がし、ゴムキャップをずらします。
ドアミラーの支柱内部のネジ(↑)を外します。
ドアミラー本体から支柱を外すと、モーターユニットを固定している小さなネジ(→)が見えるようになるのでこれを外します。
ウィンカーを固定してるネジ(→)を外します。
コネクターを抜いてウィンカーを取り外します。
モーターユニットを固定しているネジ(↑)を外します。
これによってモーターユニットを取り外すことが出来ます。
モーターユニットの中を通っている配線の束(↓)を白いチューブごと可能な限り引き出します。
写真はちょっとだけ引き出した状態です。ちなみに、助手席側のチューブは黄色でした。
このチューブの脇にWINKER KITの配線(青・白・黒)を差し込み、チューブを元の位置に戻しつつWINKER KITの配線(→)を引き込みます。
本当はチューブの中を通そうと頑張ってみたのですが、途中で引っ掛かってしまうため断念しました。
WINKER KITのコネクターを接続して、ドアミラー本体に固定します。
モーターユニットを元の位置に戻して固定します。
WINKER KITの配線は保護のために、チューブの上にテープで固定しました。
本当はここで保護するよりも、モーターユニットの中やその出入口が一番保護をしなければならない部分だと思います。
純正のコネクターから端子を抜き出し、配線をチューブから引き抜いて、純正の配線と共にWINKER KITの配線をチューブに通し直す。これが一番良い方法だと思います。
面倒くさいからやらなかったけど・・・。
ドアミラーを元に戻します。
ドアミラー内部の配線が一つ目の難関とされていますが、「急がば回れ」の精神で徹底的に分解することが結果的に早道になると思います。
続いて、配線を室内に通す作業です。
ドア内部のフロントドアハーネスは数ヶ所のクリップでドアに固定されているので、これらを可能な限り外して、ハーネスを授動します。
フロントサイドシルカバーを外します(外し方はこちら)。
フロントドアコードRHのコネクターを外して、コネクターをトンネル内に押し込みます。
ツメを押し込んで、グロメットのボディ側を外します。
グロメットのドア側を外して、ドアの内部に引き込みます。
ハーネスを固定しているこのクリップはインシュロックになっているので、ツメを起こしながらインシュロックを外します。
再利用するため、バンドは切らないようにします。
カリ首(←)の部分に少し割を入れます。
内部の配線を損傷する危険性があるので、表面のテープだけを切るようにします。
カリ首に開けた穴に配線ガイドを挿入し、グロメットのボディ側出口に出します。
ここが第二の難関です。
コツは、ハーネスとグロメットを可能な限り直線化する事です。
前段階でハーネスの固定を外してグロメットをドア内部に引き込んだのはそのためです。
直線化することによって、配線ガイドが通しやすくなります。
配線ガイドを使用して、WINKER KITに付属している接続用ハーネスを通します。
先程サイドミラーに通したWINKER KITの配線とこの接続用ハーネスを接続します。
接続用ハーネスの端にコネクターが付けられているので、このコネクターにWINKER KITの配線を同じ色同士になるように差し込むようにします。
フロントドアハーネスと共にトンネルを通して接続用ハーネスを室内に導きます。
ハーネスの固定やドアトリムなどを全て元通りに戻します。
ウィンカーについては純正のコネクターと接続しているので、この段階で作業を中断することは可能です。
写真は運転席側を例に示しましたが、助手席側も同様の作業です。
片側でコツを掴んだので、反対側はそれ程時間は掛かりませんでした。
助手席側の配線を運転席側に導きます。
クリップ(↑)を外してグローブボックスアンダーカバーを外します。
センターコンソールの足下の部分に配線ガイドを通して、助手席側の接続用ハーネスを運転席側に誘導します。
接続用ハーネスは既存の配線にインシュロックで固定しました。
運転席側と助手席側の接続用ハーネスを1つにまとめてギボシ端子を取り付けました。
付属の取扱説明書には、それぞれの配線を以下のように接続するように指示されています。
・青線(デイランプ、取扱説明書では「マーカーランプ」と記載) → アクセサリー線またはイルミネーション線
・白線(ウェルカムランプ(+)) → ドア連動のルームランプ(+)線
・黒線(ウェルカムランプ(−)) → ドア連動のルームランプ(−)線
この指示を忠実に守るのであれば、Aピラー内のR50(ルーフコード)(配線についてはこちら)の青/赤線と白線を、緑/黄線と黒線を接続します。
しかし、スバル車にはのれんわけハーネス(配線についてはこちら)という便利な物が装備されているので、こちらの配線を利用して以下のように接続します。
この商品は「for SUBARU」と銘打たれているにも関わらず、のれんわけハーネスへの接続を指示していないことには疑問を感じます。
商品および取扱説明書の汎用性やハーネスが変更になった際の対応を考慮してのことなのでしょうが・・・。
・青線 → のれんわけハーネスの黄/赤線(アクセサリー電源)
・白線 → のれんわけハーネスの白/赤線(バッテリー電源)
・黒線 → のれんわけハーネスの黒/赤線(ルームランプ信号)
デイランプは常時点灯とするためにアクセサリー電源に接続しました。
ちなみに、デイランプのマイナスはウィンカーの配線に接続されているらしく、ウェルカムランプの配線が接続されていなくてもデイランプは点灯します。
長くなりましたが、やっと点灯した状態の紹介です。
目的通り、ウィンカーのクリアパーツの部分は全て光るようになりました。
懸念のチューブLEDは、暗い場所では明るく見えますが、明るい場所ではやはり光量不足です。
日光の下では、チューブLEDは色がうっすら付いた程度にしか分かりません。
しかし、正面と側面のLEDはしっかり認識できます。
デイランプも同様です。
明るい場所では意識して見なければ認識できない程度なので、デイランプと言うよりはトワイライトランプと言った方が適している感じです。
デイランプは不要と思いましたが、夜間のすれ違いの際には突起物であるサイドミラーを相手に意識させる事が出来るので、その点では付けて良かったと思いました。
色が緑や赤ではないけど、航空機の翼に付けられてナビゲーションライトみたいな感じですね。
ウィンカーが作動している間は、このデイランプは消灯します。
ターンインジケーターは、純正では昼間でも良く見えましたが、このWINKER KITでは昼間は殆ど見えません。
薄暗いところであれば、写真のようにウィンカーが光っていることが分かります。
代わりにと言っては何ですが、暗いところではデイライトのためにターンインジケーターがぼんやりと青白く光って見えます。
ウィンカーの作動はメーター内のインジケーターや音でも確認できるから、この部分の機能が低下したことはそれ程の損失ではありませんね。
ウェルカムランプはサイドミラーの位置によって照射範囲が異なります。
左写真がサイドミラーを開いた状態で、右写真が閉じた状態です。
駐車場の白線の見え方が違うことが分かるでしょうか。
閉じた状態ではドアが照らされています。
この様な真っ暗な駐車場では有効ですが、そこそこの明るさがある駐車場では意味はないかな。
要・不要、有効・無効、意味の有無。
色々書きましたが、当初の目的は達成されたし外観の個性化を図ることも出来たので、トータルで判断すると良いパーツを付けたと思います。
続けてサイドミラーにモディファイを加えたので、眼力ならぬ耳力が強くなりました。