・XM220型 トラヴィック Cパッケージ
事故でBP5Bが緊急入院したため代車を借りました。
急なお願いだったのに、代車を用意してくれた営業マンの I さん、いつもありがとうございます。
で、用意してくれた車がこれ。
トラヴィックです。
ミニバンブームの中、スバル初の7人乗りとして発売された車ですね。
ご存じの通り、「スバル初」とは言ってもスバル製ではなく、オペル・ザフィーラのOEMです。
「おっ、ドイツ車だ」と思ったら製造はタイだそうです。
でも、部品はアメリカ製だったり日本製だったりするそうで、実は混血らしいですね。
この車は、いつの間にかカタログ落ちしていますね。
ザフィーラが生産終了したのかな?
でも、スバルはB9 トライベッカが控えてますからね。
トラヴィック自体あまり売れなかったみたいだし、スバリストにはあまり相手にされなかった可哀想な車です。
外見はと言うと、特徴ないですね〜。
インプレッサやレガシィとは違って押し出しが弱くて、街中に溶け込んで誰にも気付いてもらえないような顔です。
普段の脚にはこの方が良いかも知れませんが・・・。
室内はレガシィと比べると、サッパリしてます。
ちょっとプラスチックっぽいかな?
平面が多いのでメーター類を追加するのは楽そうです。
とは言っても、この車でメーターを追加する人はいないか。
ステアリングはトラックみたいな角度ですが、チルトに加えてテレスコピック機構も付いていてチョット贅沢です。
パワステは重めでイイ感じです。気に入らないのは、クラクションのボタン。
スポークの付け根のクラクションのマークが描かれている部分がクラクションのボタンです。
親指の先程の大きさしかありませんが、ここしか押せません。
それを知らずに、割り込んできた車に対してクラクションを鳴らそうとして真ん中を思いっきり叩いたら、手首を痛めそうになりました。
レバー類は、ちゃんとウィンカーが右に、ワイパーが左に付いています。
このレバーの操作感は最悪で、いかにもプラスチックな感じです。
ハザードのスイッチは、onにすると出っ張ります。
日本車では普通はonで引っ込みますよね?
エアコンは僕の好きなダイヤル式です。
やっぱりダイヤル式の方が分かりやすいと思います。
メーターは白い文字盤にクロームのメーターリングが付いています。
夜間にはインプレッサみたいに文字だけが光るのかと思ったら、文字盤が白く光ります。
この白の色合いが障子を透かしたような面白い色合いです。
@がヘッドライトのスイッチです。こんな所にあるなんて面白いですね。
更に面白いのが、このスイッチを引っ張るとルームランプが点灯します。
なんで、そんな機能を持たせるのでしょうね。
これがヨーロッパ車の常識なのかな?
Aで指した小さいボタンがサイドミラーの格納スイッチです。
小さすぎ!!ドイツ人の指って細いのか?
Aピラーは極太で、交差点を曲がる時にスゴク気を使います。
写真が上手く撮れなかったので載せませんでしたが、なんとフロント・ガラスの真ん中に歪みがあります。
このガラスは何処製なんだろうか。
これはスバルのせいではないのでしょうが、品質管理に疑問がありますね。
シートは適度な堅さがあります。ポジションは台所のイスに座っているような感じで、膝が直角に近く、ペダルは足元にあるような感覚です。この手の車は皆こんな感じなのでしょうね。
肘掛けがあって偉そうな格好で運転しています。サイドブレーキは、肘掛けが邪魔な上にスゴク下の方に設置しているため操作がしにくいです。
エンジンは2200ccで、147PS/20.7kg・mです。
レガシィ 2.0i とあまり変わらない数字ですが、非常にパワフルで扱いやすいです。
高速も苦になりません。
+200ccの余裕でしょうか?
それに、音が意外と良いです。
「ブ〜ン」ではなく「ボォー」といった感じで、室内に程良く音が入ってきます。
BPよりも低音が効いていて、トルクと一致して音量が変わるので気持ち良く走れます。
エンジンも良いのですが、脚も以外と良いです。
フワフワ感はまったくなく、硬くしまった感じです。
さすがに背が高いので、BPと同じスピードで高速道路のインターのコーナー等を曲がろうとするとヒヤッしますが、普通のスピードレンジでは安定感があり好印象です。
営業マンの I さんが、「良い車なんですけどね〜」とよく言っていたけど、なるほど走りの面は良い車です。
もっと売れても良さそうですけどね。
@スバルらしさがない(もともとスバル車じゃないから仕方ない)、Aデザインに特徴がない(これもスバルのせいではないね)、B宣伝が今一だった(スバルでは良くあること)等が売れなかった理由でしょうか。
三列シートを欲しがっているカミさんがこれに乗ったら、「レガシィをやめて、これにしよう」って言われちゃうかも・・・。