・VABE購入までの道程

・STIへの想い
 「STI」ではなく「STi version」への想いとすればこりゃあもう20年も前から抱いているものであり、本気で書き出したらキリがありません。
 GF8購入時はSTi versionを乗りこなす自信が無く、BP5購入時は諸事情によりGDBから変更した経緯があり、SJG購入前にはS402への乗り換えを本気で考え・・・。
 兎に角、これまでの僕のカーライフにおいてSTIと名の付くクルマは常に気になる特別な存在としてあり続けました。
 そんな中、友人のKEN@PaPaさんがVABを購入されます。
 羨ましいのなんのって、長岡に遊びに行くたびに試乗させて貰いSTIへの想いは募るばかりでした。
 やはりMTは楽しいし、加速・減速・曲がる、この基本動作だけで楽しくなりました。

・今後のカーライフは?
 SJGでは衝突被害軽減ブレーキの先鞭を付けたアイサイトのお陰で、新しいクルマの姿を体験することが出来ました。
 SJGは悪いクルマではないけど、残念ながら楽しいクルマではありませんでした。格好イイんだけどね。
 CVT(AT含む)にはクルマを操る楽しさがありません。
 一方、世の中に目を向けると、HVやPHV、EV、FCVといった電動化や自動運転化の波が押し寄せています。
 MTどころか気持ちの良いガソリンエンジン車が絶滅し、運転を楽しむ事が出来なくなりそうな気配です。
 BP5を修理すれば良かったと後悔する日々でした。

 「最後に良質なエンジンを積んだMT車に乗りたい!」

 本当に最後か?

・2017/09/15 「例によって過走行」

 SJGの走行距離が10万kmに到達。

・2017/12/12 「SJGを車検へ」
 車検の時に延長保証に入る事を勧められました。
 BP5の時は入ったのに、今回はなぜか全くその気にならず。
 買い換えに向けての伏線はここにあったのか。

・2018/02/10 「過走行は続くけど・・・」

 11万kmを突破。
 10万kmがクルマの一区切りとして考えられていますが、故障する気配やボディの衰えは全く感じられません。

・2018/06/17 「その時は突然に」

 異変は突然やってきました。
 高速道路を走行中にエンジンが止まってしまったのです。
 JAFにお願いして富士スバルのディーラーに運び込みました。

・2018/06/21 「原因不明」
 ディーラーから連絡が入りました。
 入庫した後は症状が出ていないとのこと。
 不具合がもっとも疑われる燃料ポンプとセンサーの交換を提案されました。
 原因がハッキリしないまま修理を行うと言うことには抵抗がありましたが、仕方ないと諦めて修理を依頼しました。

・2018/06/24 「驚きの展開」
 買い物から帰る途中に妻とクルマの話になりました。
 この時に乗っていたのは代車のGT3です。

 妻  「車の修理はどうなったの?」
 tara 「原因はハッキリしないけど、一番怪しい部品を交換することになった。」
 妻  「それでまた止まってしまったら?」
 tara 「その時はその時だね。修理代は損したことになるけど。」
 妻  「何だか怖いね。不安だな。どれだけ走ったの?」
 tara 「12万km弱だよ。」
 妻  「これはインプレッサ?」
 tara 「そうだよ。」
 妻  「コレに乗りたいの?」
 tara 「いや。乗りたいのはWRXのSTI。今はインプレッサとWRXは別の車なんだよ。」
 妻  「ふ〜ん。色は?」
 tara 「やっぱり青だなぁ。」
 妻  「またヤンキー車か。金色のホイールは嫌だよ。」
 tara 「いやいや、ヤンキーではないよぉ。走り屋車ではあるけど・・・。電気自動車の世界になる前に元気なマニュアル車に乗っておきたいんだよなぁ。」
 妻  「BMWは?」
 tara 「M2が欲しいけど、凄く高いから・・・。」
 妻  「仕方ないか。イイよ。」
 tara 「何が?」
 妻  「買い換えたいんでしょ。いつ止まるか分からない車には不安もあるし。」
 tara 「え?(マジか!やった!!)」

・2018/06/25 「東京スバルに連絡」
 GF8購入時からず〜っとお世話になっている東京スバルの I さんにSTIの情報収集のためにメールで連絡。
 「レヴォーグ STIスポーツがお勧めです。」と?
 そっちのSTIではなくて、僕が欲しい情報はWRX STIの情報です!
 すると7/19にRA-Rが出るとのこと。
 お〜、何というタイミングだ。
 スッゴく魅力的だけど、RA-Rをファミリーカーとして使えるのか?
 WR-Limitedのようなライトな限定車なら良かったんだけどなぁ。

・2018/06/26 「富士スバルに連絡」
 月曜日が定休日だったため、休み明けの火曜日に富士スバルに連絡。
 買い換えるかも知れない事を伝えると、修理はストップすることになりました。

・2018/06/27 「カタログを入手」

 VABのカタログを貰ってきました。
 VABは6/7にE型にマイナーチェンジしていたんですね。
 全く知りませんでした。←模型ばかり作っているから、そう言う事に疎くなるんだよ!
 GF8を購入した時はE型になったばかりであったことを知らず、BP5を購入した時はWR-Limited 2004が発表されたばかりだったけど詳しいことは知らず、SJGを購入した時は買う気も無いのにフルモデルチェンジした姿を盗撮に成功した直後にBP5が追突で全損扱いに。
 こうして見るとそのクルマとの出会いはいつも偶然でした。
 今回も似たようなタイミングです。
 これも運命か・・・。

 VABのラインナップは「WRX STI(ベースグレード)」と「WRX STI Type S」の二本立て。
 メーカーオプションの構成を見ると、スバルとしてはType Sを買わせたいようです。
 ベースグレードとType Sの大きな違いは、サスペンション(KYB or ビルシュタイン)とタイヤ(18インチ or 19インチ)ですね。
 他にも細かい違いはありますが、タイヤ交換の事なんかを考えると18インチかなぁ・・・。
 自分の年齢を考慮し、リヤスポイラーは大型リヤスポイラーではなくトランクリップスポイラーにします。
 アドバンスドセイフティパッケージは有れば便利かも知れないけど、無くても困らなさそうなので無しで。
 でもそうすると、コールドウェザーパック(シートヒーター)が選べなくなってしまいます。
 う〜ん。

 などと考えているところに東京スバルの I さんからメールが。
 「D型のType Sの黒の在庫があります。」
 E型にマイナーチェンジしたばかりだから在庫があったりするのかなぁと思ってメールで問い合わせしていたのでした。
 本当にあるとは思わなかった。
 Type Sで黒かぁ。悩む!

・2018/07/01 「東京スバルへ」
 D型の在庫車を中心にあれこれ相談。
 D型からE型へのマイナーチェンジはサンルーフを選択できるようになったくらいで、基本的には同じクルマ。
 ならばE型に拘る必要はありません。
 在庫車はアドバンスドセイフティパッケージと大型リヤスポイラーとレカロが装備されたフルオプション仕様でした。
 しかも提示してくれた数字は物凄く魅力的だし、3週間で納車可能!!(因みにE型は3ヶ月待ち。)
 「迷う余地はない!」と言われそうですが、大いに悩みました。

 問題はボディカラーです。
 カラーは「クリスタルブラック・シリカ」と名付けられた黒です。
 クルマ弄りは大好きでも洗車は面倒臭いと感じる僕が黒系のクルマに乗るとどうなるか。
 SJGは砂利の屋根無し駐車場と相まって、ボディは埃だらけのキズだらけ。
 僕は黒系のクルマには乗ってはいけない人種なんだから、次は絶対に黒系はやめようと思っていました。

 展示されている新古車の中にD型の黒があると言うことで見せて貰いました。
 この新古車は他のディーラーで試乗車として使われていて、毎日のように洗車機で洗われていたそうです。
 その結果、ボディー表面は洗車キズだらけ。
 きっと僕が所有した場合の未来の姿です。
 在庫車に心は大きく傾いたままでしたが、その場では結論が出せなかったため自宅で考えてくることにしました。

 在庫車の上記条件を妻に伝えました。
 色についてかなり悩んでいることも。
 すると妻は、「青いのとすれ違う度に本当はアレが良かったって思うんでしょ。」と。←よく分かっているねぇ、奥さん!
 お陰でスッキリしました。
 クルマに乗り込む度に「WRブルーだったらなぁ。」と思うに違いありません。
 分かりきっていた事ではないか!
 「 I さん、ゴメンナサイ。やっぱりE型にします!」と電話して、見積もりは先送りとなりました。

・2018/07/02 「グレードを改めて考える」
 こうなると、「Type Sになり掛けていたのにベースグレードに落とすのはどうなんだ?」と考えてしまいます。
 実は18インチのデザインは好みではなかったし、付けたかったトランクリップスポイラーとシートヒーターはType Sでは標準装備となります。
 となれば、Type Sでトランクリップスポイラー付きのOPコード「BAC」で決まりとなります。
 Type Sで改めて見積もりを作って貰うことにしました。
 気になるのはビルシュタインの乗り心地。
 ネットでD型の乗り心地を検索すると、硬いという意見が多い中で良いと言う意見も・・・。

・2018/07/04 「富士スバルで改めて試乗してみる」
 試乗は三回目になります。
 ちなみに、試乗車はどのディーラーに行ってもType Sしかありません。
 試乗するとついついエンジンフィールやブレーキフィールに神経が行ってしまうので、今回は街乗り速度域での乗り心地に神経を集中してみます。
 「ちょっと固めだけど、こんなもんじゃない?」
 それまでに乗っていたクルマや、そのクルマに何を求めているかよって乗り心地の感想は変わりますよね。

 試乗を終えてから見積もりを出して貰いました。
 ディーラー同士で競合させるつもりはないけど、二つのディーラーと付き合っていたらそれぞれの数字は比較してみたくなりますよね。
 結果は想像を上回る数字。
 富士スバルの担当さんとも何気に長い付き合いになりつつあるから良い数字を出してくれました。
 昔からの付き合いを取るか、近くの付き合いを取るか・・・。

 納車までの約3ヶ月の間に再びエンジンストールを起こされても困るから、SJGの修理は進めて貰う事にしました。
 止まる場所によっては命に関わるからね。

・2018/07/07 「朗報!」
 東京スバルから複数回の着信あり。
 仕事中で取れなかったため、夜になってメールをしてみると・・・。
 「E型で見積もりと同じ車両が出てきたので連絡しました。」と。
 同じ仕様の車両にキャンセルが出て、納車を早めることが出来るかも知れないと言うのです。
 何という幸運!
 キャンセルしてくれた人に感謝です!!
 車両確保をお願いしたのは言うまでもありません。

・2018/07/08 「富士スバルさん、ゴメンナサイ。」
 富士スバルの担当さんに連絡。
 東京スバルでキャンセル車両が出たため、東京スバルでの購入を決めたことを伝えました。
 電話の向こうで声のトーンが変わった感じがしました。
 そりゃそうですよね、申し訳ないです。
 そんな訳で、SJGの修理もキャンセルとしました。

・2018/07/10〜12 「SJGの買い取り額は?」
 今回は下取りではなく買い取りと言う形を取る事にしました。
 下取りよりも買い取りの方が高くなるとディーラーからアドバイスがあったためです。
 試しにグー買取にデータを入力してみると、買取概算価格139.6万円と出てきました。
 近所の買取業者A社、C社、B社に行って、この数字を希望価格として提示してみたところC社では笑われてしまいました。
 過走行であり、あちこち弄ったクルマに良い数字が付くとは当然思っていませんが、あくまでも希望価格として言ったまでなのに笑うことはないですよね。
 一番対応が良かったのはB社の人でした。
 年式と走行距離が同等の中古車の販売価格が110万円程度であるため、139.6万で買い取ることはあり得ないとのこと。
 そりゃそうだ。
 ただし手放す日付がハッキリしないと明確な買い取り価格が出せないと言うことでした。
 数日や数週間でそんなに変わる物なの?教えてよ〜。
 この手の駆け引きは苦手と言うか嫌いです。

・2018/07/16 「正式契約」
 東京スバルで正式に契約を結びました。
 車両は7/24にディーラーに届くとのことだったので、7/28に受け取ることにしました。
 一部のオプション・パーツの取り付けが間に合わないことになりそうだったのですが、その先では都合が悪かったし早く受け取りたかったので7/28にしました。
 取り付けできなかったパーツは一ヶ月点検の時に取り付けて貰うことにします。

・2018/07/20 「お別れ」

 最終的にB社でSJGを買い取って貰いました。
 最終走行距離は118329km。
 20万kmを目指していたはずなのにね。
 いざとなると切なくなるものです。
 日本国内で売られるのか、海外に輸出されるのか。
 次のオーナーにも可愛がって貰うんだよ。
 ちなみに隣に写っているのはVABが納車されるまでの間の代車として買取業者が貸してくれたラパンです。
 車内は臭いし、乗り心地は悪いし、ブレーキは効かないし、運転に疲労感を伴うクルマでした。

・2018/07/28 「初対面」

 新しい相棒です。
 夢にまで見た憧れのSTIが遂に僕の所へやって来ました。
 末永くヨロシクお願いね。







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