・ドライブレコーダー mini DR AN-R011G (慶洋エンジニアリング)

 僕はこれまでに3回の事故を経験しました。
 不幸中の幸いで、いずれの事故もお互いに大事に至るような事はありませんでしたし、相手が過失を認めてくれたので事故処理もスムーズでした。
 一方、交通事故に関する報道に目を向けると、居眠り運転して反対車線に飛び出してきた対向車と衝突した事故が話題となりました。
 一般的な感覚では衝突された側に責任はないように思いますが、損害賠償を求められた裁判で敗訴となってしまいました。
 「前方不注視の過失がなかったとは言えない。」というのが理由だそうです。

 専門的な細かい話があるとは思いますが、法律に疎い我々一般ドライバーが出来る対策と言ったらコレですね。
 ドライブレコーダーで事故の状況を記録して、自分には過失がない事を証明するための材料を揃えておく事でしょう。
 自分の過失を証明する事になる場合も考えられますが、自分が加害者になってしまった時には素直に画像を提出しようと思います。


 本体がコンパクトである事。モニターが付いていない事。アイサイトに干渉しない事。
 以上を選択条件としました。
 そこで選択したドライブレコーダーがこちら。
 慶洋エンジニアリングAN-R011です。

 スバル用品アイサイト対応ドライブレコーダー(部品番号 SAA3060300)と色違いで中身は一緒!と言う噂の商品です。
 但し、メーカーのHPには以下のように書かれていますので、本当は違うのかも知れません。

 「本体はAN-R011と同じデザインですが、内部・外部共、スバル仕様になっています。SAA3060300はアイサイト対応の承認を得ていますが、AN-R011未承認ですのでご注意下さい。」


 本体は本当にコンパクトです。
 サイズは仕様書によるとW79mm×H28.8mm×28.8mmです。
 メーカーとしてはリップスティックケースをイメージしているそうで、赤いモデルは確かにそんな感じですね。
 外装がアルミダイキャスト製なので高級感があります。
 コンパクトな分、直方体の各面に機能が配されています。

 @カメラレンズ:200万画素。もうちょっと高い方が良かったか。
 A前方LED:録画中に白く点滅。この機能は保安基準不適合の可能性があるそうで、ソフトウェアのダウンロードのページにアップデートファイルがアップされています。
 BDC電源入力端子:12〜24Vに対応。
 Cモードボタン:手動録画の開始、音声録音の設定、SDカードのフォーマットを行う時に使用します。
 Dマイク:車内の会話もバッチリ残っちゃいます。シチュエーションによっては音声録音をoffにしておかないと大変な事に・・・?
 Eスピーカー:素人臭いお姉ちゃんの声が聞けます。
 F後方LED:録画中に緑色または赤色に点灯します。
 GmicroSDカードスロット:8GB(録画時間 90分)のmicroSDカードが同梱されていますが、32GB(録画時間 360分)まで対応するそうです。アップグレードする際にもこのmicroSDカードを使用します。


 本体をフロントウィンドウに取り付けます。
 スバル用品に掲載されている写真を見ると、車検証ステッカーの付近が取り付け推奨位置なのかも知れません。
 しかし、車検証ステッカーを貼り直したくなかったし、灰色の両面テープが丸見えになってしまうのもイヤだったので、写真のようにルームミラーの台座の左横にしました。
 ここならば両面テープはセラミックサンシェードに隠れますし、本体をルームミラーの真裏に隠す事が出来ます。
 車体のセンターに対してレコーダー本体が左側にオフセットしたようになりますが、カメラレンズはレコーダー本体の右側に付いているので録画された画像はほぼ真ん中になります。


 本体を取り付けたら電源ケーブルを接続します。
 電源ケーブルはステレオカメラカバーの前方の穴からルーフとAピラーの中を通して、運転席の足下に導きました。
 電源をシガープラグから取り出しても良いのですが、それでは格好が悪いのでのれんわけハーネスを利用します(配線についてはこちら)。
 ケーブル先端のシガープラグを切断して、内部のコードを剥き出しました。
 赤がプラス、黒がマイナスですね。
 それぞれにギボシを取り付けて、のれんわけハーネスのIG電源とボディアースに接続しました。


 これでカメラレンズが三つになりました。
 アイサイトがドライブレコーダーの機能も果たしてくれたら良いのになぁと思います。
 コンパクトなドライブレコーダーなのでルームミラーの裏にスッキリと隠れています。
 これならアイサイトの視界には入らず、干渉もしなさそうです。


 内蔵時計のためにバックアップ用の電池を備えているそうなのですが、購入した商品は内蔵電池が切れてしまっていたためか大幅に狂っていました。
 時間設定のページにアクセスしてファイルをダウンロードすると時計を合わせる事が出来ます。


 録画されたは動画は、30秒毎に1つのファイルとして保存されます。
 また、このファイルの間に1〜4秒のタイムギャップが存在するそうです。
 これを改善するための更新プログラムがSAA3060300のページにアップされています。
 アップデートする事によって、1ファイル30秒から1ファイル60秒に変更され、ギャップは0.5秒に改善されます。
 AN-R011に対応した更新プログラムであると言う記載はないので、更新される場合は自己責任でお願いします。


 画像をいくつか紹介します。

 晴天では非常に鮮明な画像が得られます。
 周囲の車両は勿論の事、自転車もハッキリ写っていますし、信号の色も分かります。
 ナンバープレートについては、かなり近付かないと数字を読み取る事は出来ません。
 ちなみに、この交差点は富士重工の矢島工場の角に当たり、ここにはフォレスターの看板が立っています。

 夜間はこんな感じです。
 ヘッドライトの明かりが当たっている物体は認識する事が出来ます。
 交通事故の際の状況を記録するという目的からすれば十分な画質だと思います。

 

 アイサイトがキャンセルされてしまうような逆光の場合です。
 画面が真っ白になってしまうかと思ったら、ちゃんと写っていました。


 ドライブレコーダーが役に立つような事態に遭遇したくはありませんが、何かあった時には重要な証言者になってくれそうです。






 







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