・パワーウィンドウ・オート化&RollUp/Down&エアパージ制御装置(TPWD-02) (パーソナルCARパーツ)
暖かい季節になると窓を全開にして走りたくなりますよね。
運転席の窓にはオートアップ&ダウンの機能が装備されているので、全開もしくは全閉する際はワンタッチで行うことが出来ます。
しかし、その他の窓にはオート機能がありません。
スバルの他の車種は全席オートアップ&ダウンが装備されているのに・・・。
そのため、車を離れる際に閉め忘れてしまう危険性があります。
実際に閉めたつもりが閉め切っていなかったことがありました。
そこで運転席以外の窓にオートアップ&ダウンの機能を追加することにしました。
そのための装置がこれ。
パーソナルCARパーツのTPWD-02です。
取り付け説明書に書かれている動作仕様は以下の通りです。
・パワーウィンドウスイッチを短く2度押しすることで、パワーウィンドウをオート動作にします。
・下降側、上昇側どちらでも有効です。オート動作中にスイッチを操作すると直ちにマニュアル操作に切り替わります。
・運転席ドア、各ドアのどちらのウィンドウスイッチでも操作可能です。
・通常のマニュアル操作でも従来とおり可能です。
・短い間隔で2回ドアロックを行うと全閉(RollUp)し、アンロックを行うと全開(RollDown)となります。
・ドアの開時に0.2秒ウィンドウを下げ、ドアを閉める時の室内圧を下げる(エアパージ機能)事でドアを閉めやすくし、ドア閉時に自動で上昇します。
この装置はオート化させたいドア内部にそれぞれ設置する必要があります。
僕は助手席と後部座席右側の窓を開けて走ることが多いので、装置を二つ用意しました。
装置には10本のコードが付いています。
それぞれの接続先は以下の通りです。
@茶線:ウィンドウ上昇時12V配線のモーター側
A青線:ウィンドウ上昇時12V配線のスイッチ側
B緑線:ウィンドウ下降時12V配線のモーター側
C黄線:ウィンドウ下降時12V配線のスイッチ側
D橙線:ドアロック時12V配線
E紫線:ドアアンロック時12V配線
F茶/白線:ドア信号・ドアオープン時0V配線
G黒線:ボディーアース
H白線:常時電源
I紫/白線:ドア信号・ドアクローズ時0V配線
・フロントドア
先ずは接続先の配線探しです。
ドアトリムを外します(外し方はこちら)。
配線図と検電テスターを駆使して対象となる配線を割り出します。
ウィンドウの上昇・下降に関する配線は、パワーウィンドウサブスイッチの裏にあるコネクター(←)から取ります。
ドアのロック/アンロックに関する配線は、ドア後方にあるドアロックアクチュエーターのコネクター(→)から取ります。
これはパワーウィンドウサブスイッチの裏にあるコネクターです。
使用する配線は以下の通りです。
青/赤線(→):ウィンドウ上昇時12V配線
黄緑/赤線(←):ウィンドウ下降時12V配線
これらの配線を切断します。
配線のコネクター方向がスイッチ側、ドア方向がモーター側です。
青/赤線のモーター側に装置の茶線を、スイッチ側に装置の青線を接続します。
黄緑/赤線のモーター側に装置の緑線を、スイッチ側に装置の黄線を接続します。
すなわち、パワーウィンドウのスイッチとモーターの間にこの装置を割り込ませるように接続します。
これはドアロックアクチュエーターの配線です。
使用する配線は以下の通りです。
白線(→):ドアロック時12V配線
赤/緑線(↑):ドアアンロック時12V配線
白線に装置の橙線を結線します。
赤/緑線に装置の紫線を結線します。
こちらの配線は割り込ませるのではなく分岐させるだけなのでエレクトロタップでも構いませんが、僕は分岐端子を使用しました。
右上写真の分岐端子は配線が股裂きになっていて危険なので、左下写真のように作り直しました。
この他の配線(ドア信号と常時電源)は、残念ながらドア内部にはありません。
よって、ドア内部に設置する装置と車内の該当する配線を接続するために、配線を引き込まなければなりません。
また、取り付け説明書には、「ドア金属部は電気的にアースされていませんので、ドア内部の適切なバッテリーマイナス配線に接続してください。」と書かれているため、指示に従ってボディーアースも室内から取ることにしました。
配線の引き込みについては、LED BRILLIANT WINKER KITに書いているので、そちらを参照して下さい。
ドア信号用(赤線)、常時電源用(赤線)、ボディーアース用(黒線)の3本の配線を引き込みました。
常時電源について取り付け説明書には、「15A以上の容量が必要です。」と書かれているため2.00sqを使用しました。
ドア信号は、フロントサイドシルカバーの中にあるi102コネクターから取ることが出来ます(配線についてはこちら)。
フロントサイドシルカバーを外します(外し方はこちら)。
使用する配線は以下の通りです。
白線:フロントドアスイッチLH
SJGの場合この配線はドアオープン時に0Vとなるため、室内に引き込んだドア信号用の配線を介して装置の茶/白線と接続します。
装置の紫/白線は使用しません。
ボディーアース用の配線は装置の黒線と接続し、インパネを固定しているボルトに共締めしました。
最後の配線、常時電源(12V 15A以上)をどこから取るか。
馴染みのディーラーに聞いたところ、「それだけの容量の配線は室内には無いからバッ直して下さい。」とのことでした。
バッテリーのプラスに接続した配線(↑)をヒューズボックスの中に引き込みます。
取り付け説明書には20A程度のヒューズを使用するように書かれているため、ヒューズボックスの中にヒューズホルダー(→)を設置しました。
バッテリーからの配線を、おそらくLEDアクセサリーライナーの物と思われる配線に沿わせて運転席側のバルクヘッドにあるグロメットまで導きます。
グロメットに配線ガイドを差し込むとブレーキペダルの上辺りに出てきます。
これを常時電源用の配線を介して装置の白線と接続します。
装置の配線はテープや配線カバーでまとめると共に保護しました。
装置本体はパーソナルCARパーツのHPの指示に従い、防水のためにラッピングしました。
・リヤドア
ドアトリムを外します(外し方はこちら)。
センターピラーロアトリムパネルを外します(外し方はこちら)。
フロントドアと同様にパワーウィンドウサブスイッチの裏にあるコネクターの配線に装置の配線を接続するのですが、フロントとリアでは配線の色が異なります。
白線のモーター側に装置の茶線を、スイッチ側に装置の青線を接続します。
赤線のモーター側に装置の緑線を、スイッチ側に装置の黄線を接続します。
リアのドアロックアクチュエーターの配線は色も数も異なります。
白線に装置の橙線を結線します。
茶線に装置の紫線を結線します。
フロントと同様に、ドア信号用、ボディーアース用、常時電源用の3本の配線を室内からリアドアに引き込みます。
配線が通っているグロメットのボディ側とドア側を外します。
このグロメットの中に配線ガイドを通します。
グロメットを直線化しやすいため、この作業はフロントよりもやりやすかったです。
ドア信号用の配線に装置の茶/白線を、ボディーアース用の配線に装置の黒線を、常時電源用の配線に装置の白線をそれぞれ接続します。
装置は適当な位置に両面テープで貼り付けました。
既存の配線に沿ってセンターピラーの穴から室内に配線を引き込みます。
ボディーアース用の配線は、ベルトの巻き取り装置の固定ボルトに共締めしました。
ドア信号用の配線と常時電源用の配線は、既存の配線に沿ってサイドシルカバーの中を通してハンドルの下まで引き回します。
これで配線は完了。
早速動作チェックをしてみます。
・パワーウィンドウのオート化
パワーウィンドウのスイッチを2回連続で操作すると、オートで全開または全閉します。
オートで動いてくれるとやはり便利です。
この機能は運転席側あるいは設置したドア側のスイッチどちらでも同様に作動しました。
・エアパージ機能
装置を設置したドアを開けると窓が少し下降し、ドアを閉めると窓が上昇します。
もともと「気密性が高すぎてドアが閉まりにくい。」と言うことは実感していませんでしたが、この機能があると半ドアになってしまう可能性は低減するんじゃないかな?
この装置には窓の状態(全閉しているかどうか)を検知する機能は付属していないため、もともと窓が下がっている状態でも作動します。
よって、例えば窓全開の状態でドアの開け閉めを行うと、窓がちょっとだけ上がることになります。
なんだか微笑ましく思える動きなのですが、この装置のことを知らない人には誤作動していると勘違いされてしまいました。
・RollUp/Down機能
アクセスキーでドアのロック操作を2回連続で行うと窓が全閉(Roll Up)し、アンロック操作を2回連続で行うと窓が全開(Roll Down)します。
ドアハンドルのタッチセンサーでロック操作を2回連続で行ってもRoll Upしますが、アンロック操作は2回連続で行っても車自体が2回目の操作を受け入れないためRoll
Down機能も作動しません。
日記(2015/6/19〜2015/7/7)にも書きましたが、初めに送られてきた製品はこの機能が作動しませんでした。
パーソナルCARパーツさんに二度に渡ってカスタム品を作成して頂いてやっと機能するようになりました。
ドアロックアクチュエーターの信号の出方(1回目と2回目の間隔)が原因で作動しなかったようです。