・GDB用bremboキャリパー (SUBARU)/準備編

 このページは何時にも増して長いですよ〜。
 覚悟して読んで下さいませ。

 夏タイヤ用のホイールとしてWORKEMOTION XT7を選択しました。
 このサイズはインプレッサWRX STI(GDB)に対応したモデルであるため、キャリパーとの間に大変余裕があります。
 すなわち、キャリパーをbremboに交換しても大丈夫って事です。
 SJGで峠を攻めるわけではないので、強大なストッピングパワーや耐フェード性が必要かと言われるとそうでもないのですが、GCやBPで味わっていた対向キャリパーの踏み心地が忘れられずにいました。
 SJGを選択する段階で考えていた「次はSUVでゆったりと走ろ〜。」と言うテーマを考えるとbremboなんて無用だし、EyeSightの事を考えると少なからず問題が出てくるかも知れません。
 でも、運転の際に触れる部分の感触というものは、運転を楽しむ上で欠かせないファクターです。
 それはスピードを出す時にだけ関わってくるものではありません。


 とまぁ、言い訳を書けばいつまでもグダグダと書けるのですが、着けたいものは着けたい!と言うことで話を先に進めましょう。
 一口にbremboと言っても、スバルで採用しているブレンボは一種類ではありません。
 良い機会なので、ちょっと勉強してみました。
 不足や間違いあったら、連絡をお願いします。
 画像はそれぞれのモデルのHPから拝借しました。
 以下の呼び方は僕が勝手に名付けたものなので悪しからず。


・GDB系(ゴールド)

 

 金色の本体に赤い「brembo」のロゴ。
 フロントは4POT、リヤは2POTです。
 インプレッサ WRX STi(GDB型)、
レガシィ S401 STI versionインプレッサ S202 STi versionインプレッサ S203、フォレスター STi version、レガシィ tuned by STI (C型)S204などに採用された物です。
 スバル用のbremboとしては、最もポピュラーな物でしょう。
 画像はBL/BP用としてSTIから発売されているブレンボブレーキキットです。


・GDB系(ブラック)

 

 黒色の本体に白い「brembo」のロゴ。
 インプレッサ WRX STI A-Line、レガシィ tuned by STI(D型)レガシィ tuned by STI(E型)に採用された物です。
 このカラーリングの組み合わせは珍しいですね。
 画像を見付けられなかったのですが、リヤもこのカラーリングです。


・フロント 6POT キャリパー(シルバー)、プレーンローター

 銀色の本体に黒い「STI」のロゴ。
 
インプレッサ WRX STI specC TYPE RA-RS402に採用された物です。

 フロントは大迫力の6POT モノブロックキャリパーで、ローターは市販車としては珍しい2ピースです。
 また、これに組み合わされたリヤキャリパーはGDB系の2POTですが、同じくシルバーにカラーリングされています。
 これ以降はロゴが「brembo」ではなく「STI」になりました。


・GRB系(ブラック)

   

 黒色の本体に白い「STI」のロゴ。
 WRX STIがGRB/GVB型にモデルチェンジした際にブレンボもモデルチェンジしました。
 VAB型にも引き継がれています。
 標準車以外には、インプレッサ WRX STI 「STI 20th ANNIVERSARY」WRX STI tSエクシーガ tSBRZ tSフォレスターtSに採用されました。
 フロントは一見すると色が違うだけに見えますが、スバルカスタマーセンターのお客様相談部に問い合わせたところ、「本体は異なる」との返事でした。何が変わったのだろう?
 リヤは形状が明らかに変わり、ピストンサイズが40mm(GDBは35mm)にサイズアップしているそうです。


・GRB系(ゴールド)

 金色の本体に黒い「STI」のロゴ。
 GRB/GVB型のspecCに採用された物です。
 標準車のブラックに対してspecCはゴールドで差別化されました。
 画像がありませんが、リヤもこのカラーリングです。
 GDB系のゴールドとは色合いが変更になって茶色っぽくなったようです。


・フロント 6POT キャリパー(シルバー)、リヤ 4POT キャリパー(シルバー)、グルーブドローター

 銀色の本体に黒い「STI」のロゴ。
 R205に採用された物で、STIのスポーツパーツとしても発売されています。
 上記の6POTとは異なり、ローターはグルーブドディスクローターに変更され、リヤは新しくモノブロックの4POT キャリパーになりました。
 このリヤは、そんじょそこらのフロントキャリパーよりもデカいんじゃぁねぇの!?って言うくらいの一物ですね。
 最強に格好イイ組み合わせです。


・フロント 6POT キャリパー(シルバー)、リヤ 4POT キャリパー(シルバー)、ドリルドローター

 銀色の本体に黒い「STI」のロゴ。
 S206S206 NBR CHALLENGE PACKAGEに採用された物です。
 上記の6POT&4POTとの違いは、ローターがドリルドディスクローターになったことです。
 ドリルドローターも格好イイなぁ。


・フロント 6POT キャリパー(ゴールド)、グルーブドローター

 金色の本体に黒い「STI」のロゴ。
 WRX STI tS TYPE RAに採用された物です。
 リヤキャリパーはGRB系(ゴールド)のリヤと同じ物で、ローターはグルーブドディスクローターです。
 これは派手だし、存在感はダントツですね。


 と言うわけで、スバルで採用されたbremboの中にも色々な種類があったことが分かりました。
 この中で選ぶとしたら、やっぱり6ポット&4ポットでしょう。
 しかし、これは新品で購入しようとしたら大変高価ですし、オークションでお目に掛かることも滅多にありません。現実的ではありませんね。
 現実的には、GDB系とGRB系のどちらにするかと言うことになります。
 フロントについては、GDB系もGRB系もポン付けが可能です。
 問題になってくるのが、リヤの取り付け方法です。
 検索し得た限りSJのリヤにbremboを取り付けるためのキットは、グローバルT.Nガッツ.ランドマーク春日井の2社からしか出ていません。
 この2社のアプローチは大きく異なります。


 グローバルのキットはGDB系用です。
 GDB系のリヤキャリパーはSJのナックルに直付けすることが出来ないため、ブラケットとローターがセットになっています。
 組み合わされるローターはトヨタセリカ(ST205)用のローターを加工した物で、純正よりも大きい315Φです。

 T.NガッツのキットはGRB系用です。
 GRB系のリヤキャリパーは直付け出来るためブラケットは付属していません。
 組み合わされるローターは純正と同じ290Φに外径加工されたGRB用のローターのようです。
 GRBのサイドブレーキは径が190mmであるため、SJの170mmに合わせるためのサイドブレーキアダプターがセットになっています。

 ポイントは、ローターの大きさを取るかキャリパー取付部位の剛性を取るか、という所ですね。
 グローバルのビッグローターキットはBPで使用していて印象が良かったし、やっぱりローターは大きい方が安心感も外観も良いので、大きさを取ることにしました。
 それに、個人的にはGRB系の角張ったデザインよりも、GDB系の丸みのあるデザインの方がSJには似合うと思います。


 と言うことで、GDB系のキャリパーをオークションで物色しました。
 サーキットで酷使されたbremboは熱によって本体の金色が黒ずみ、赤い「brembo」のロゴが黒くなってしまうと言う話です。
 また、取り付け基部のネジは熱で囓りやすいらしく、出品されているキャリパーの幾つかはネジ山が痛んでいました。

 色合いや汚れ具合や走行距離の情報に注意しながら、比較的状態が良いと思われる物を落札しました。
 前後別々に入手したため塗装の劣化具合が異なります。
 出品者の情報によると、フロントの走行距離は約3万km、リヤは新品同様の物です。
 フロントは塗装の劣化が進んでいて、被膜がパリパリ剥がれる状態でした。
 しかも、bremboのロゴが日焼けのためか色が褪せていました。
 このままでも使用上は問題ないのですが、オーバーホールついでに再塗装することにしました。
 BPでリヤ対向2POTキャリパーを装着した際はオーバーホールと再塗装をDIYで行いましたが、今回は業者にお願いすることにしました。
 お願いしたのはヤフオクで見付けたDREAM ONというショップです。


 

 キャリパー塗装の作業工程を知りたくて、作業中の写真を送って頂きました。
 サンドブラストする前→サンドブラストの途中で大きな打刻傷を整えているところ→プラサフ塗装をしたところ→キャリパー内部のオーバーホール→洗浄されたピストン
 外観は経年変化が見られますが、内部の状態は非常に良かったそうです。


 塗装についてはかなり悩みました。
 カラーを純正と同じゴールドやブラックにするか、日記(2015/1/27)で書いたようにレッドにするか、シルバーにするか・・・。
 ロゴは「brembo」か「STI」か・・・、文字の色は赤か黒か・・・。

 ゴールドでは再塗装する意味合いが半減してしまいます。
 ブラックでは折角のbremboが地味になってしまいます。GRB以降の標準車はなぜブラックなのでしょう?でも、ブラックに赤いロゴなら目立ちそうです。
 レッドは「Black X Bordeaux」のコンセプトにマッチするのですが、派手になり過ぎる心配があります。
 シルバーもちょっと地味ですが、Sシリーズっぽくする事が出来ます。
 最後までレッドにしようか悩んだのですが、S402に対するオマージュ、そして将来的に6POTが手に入った時の準備として(←そりゃ無理だろう・・・)、シルバーに塗装することにしました。

 ロゴは「brembo」にしても良かったのですが、上記の理由で黒い文字の「STI」にしました。
 実際の所、最近は「brembo」と書くよりも各メーカー名を書く方が一般的なようだし、「brembo」と書くのはダサいと言う考え方もあるそうです。格好イイと思うけどね。
 そう言われてみると、欧州車のキャリパーにはは「PORSCHE」や「Ferrari」と書かれています。
 ならば、ロゴを「SUBARU」とするのもありか?
 GCの頃の対向キャリパーには確かに「SUBARU」と書かれていたけど、このbremboに「SUBARU」と書くのはあまり格好イイとは言えないかな。

 と言うことで、綺麗に仕上げて貰いました。


 更に、「KEN@PaPa」さんがご厚意でガラスコーティングをしてくれました。
 これによりキャリパー表面のツルツル感が増しました。
 ありがとう!


 ブレーキパッドは新古品の純正パッドを入手しました。
 不満を感じたら社外品を検討します。


 ブリーダースクリューとブレーキホースのガスケットは新品を用意しました。
 ブリーダースクリューのラベルには「MADE IN ITALY」と書かれています。
 国産車のbremboは実際には住友製と言う噂だけど、本当のところはどうなんでしょう?
 brembo製かどうかは分かりませんが、少なくともこのパーツに関してはイタリア製のようです。
 この他のショートパーツは入手したキャリパーに付属していた物をそのまま利用しました。


 ブレーキディスクローターも新たに準備しなければなりません。
 フロントについてはこちら、リヤについてはこちらに書きました。


 ブレーキホースはSJGであればそのまま使用可能ですが、SJ5はリヤに関しては不可能だそうです。
 GF8やBP5ではステンレスメッシュホースを使用していましたが、今回は純正をそのまま使用することにしました。
 ここも後々不満を感じたら交換を検討します。


 油脂類はWAKO'Sの製品を準備しました。


 これで必要なパーツは全て揃いました。
 実はここに辿り着くまでに1年以上を費やしてしまいました。
 高額商品ばかりですからね・・・。
 続いて取り付けに入ります、と言いたいところですが長くなってしまったので作業については取り付け編にて!






  SJGA 足周り








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